NPO法人イー・ビーイング
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10月度挨拶(その一)
新しいOSで動く

(今回より、エコロジー研究会会員の方々と今回の出席者に、理事長月次挨拶をお送りします。)

 私もいろいろお話ししましたが、あまり深く話せなかった「地球は新しいOSを必要としている」について触れ、挨拶としましょう。
 「世の中の新しいOSを求めている!」という中で、「古いOS;マネー資本主義」と「新しいOS;自然(エコ研時は里山)資本主義」を提案し、ポイントを下記に纏めました。

古いOS;マネー資本主義 新しいOS;自然資本主義
お金中心の世界 お金で買えないものが中心の世界
水・食料・バイオマスがある世界
お金(売買) 物々交換(モノとモノからサービスまで)
※地域通貨
分業 多能(一人何役も)
木 →これは建物やインテリアだけでなく、
バイオマスとして里山の自活エネルギー
ともなります
規模の利益 小さく産んで小さく育てる
いくつも∞

 マネー資本主義は、一つの限界に直面しています。
 人々の豊かな暮らしには、人々のつながり、風景…水と食料とエネルギーがあればいい。
 これは山(海)、田畑、川があればいい。これって里山にみなありますよね。
 そんな里山での新しい暮らしを組み立てれば、マネーに頼る生活からさようなら!
 自然と人と人と人とのつながりで生活をする自然資本主義こんにちは!となります。

 マネー資本主義は、外から石油・石炭・天然ガスを莫大なお金を使って持ってきて消費する時代から、そろそろお暇すべきでありましょう。
 資源コストも上り、加工の付加価値で稼ぐ構図も厳しくなっています。
 新しいライフスタイル、里山ならできるんですから。
 そして生活に必要な物を物々交換できれば、今までよりお金は要りません。
 楽しいじゃありませんか。
 大根やかぼちゃと焼酎交換、そして会話の交換、いいですね。
 山形のアル・ケッチャーノ オーナーシェフ、奥田政行氏も仕入れは物々交換(タマネギ⇔酒)の例も多いと話されていました。
 そして、地域通貨も発行できれば、一つの里山協働体となる。
 そして分業でなく、一人が何役もこなすことで、規模の小さい所も生産性を高めることができるでしょう。
 アメリカの飛行機会社ライアンエアの機長さんは、飛んでない時にはトイレ掃除だってするんですから。
 分業って意外と効率悪いかも知れません。
 どこにでもあるものを大量に作り、低価格で売る大規模生産よりも、小さく小さく独自性、これがポイントとなる世の中ですよ、これからは。
 素晴しいじゃないですか。

 私はE-Beingの提案する「新しいOS」として、

  1. TPAC第三者評価事業
    • 土壌第三者評価
    • 完全閉鎖型人工光型植物工場の野菜と生産システムの安全・安心評価
    • クリーンコントロール認証 等
  2. 新ESとしてのES(エコステージ)の独自取り組み
  3. どこでもファーム事業(屋上菜園事業) −農水省認定事業−

の三つを紹介しました。
 アングロサクソンのスタンダード路線から、ジャパニーズスタンダードへの一石をと考えています。
 新しいOSは、今後出てくるイミテーションOSが稼ぎだす総量の2%しか実現させていないと言われています。
 この意味において、私はこの3つのOSのマーケットは、私の想像するマーケットの50倍はあると考えます。
 まずどんなに苦戦をしても、どんなに時間がかかろうが、「あきらめの悪さ」をもって進みます。
 みな様も3つの新OSを使ってくださいませんか。
 凄い差別化やより高いパフォーマンス。そして新しい都市農業を発見できますよ。
 新OSで新世界創造。
 エコ研の応援歌としましょう。その二でエコ研報告の概略を紹介します。

理事長  井上 健雄

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