NPO法人イー・ビーイング
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ビッグピクチャーで社会貢献

 今、日本の高校生の未来への展望は暗い。
 あるアメリカの財団の調査(2009年)によると、日本の高校生の86%が未来に希望がないと報じている。
 これには驚ろかされたし、妙に可哀相に思う。

 私がこの数年、目にするアジア(韓国、中国、タイ等)の若者は、明るくアグレッシブに見える。
 勿論、街中に出てみると、雲つくビル群と、一筋奥に入ればトタン屋根のような小さなバラックが雲集している。
 つまりアジアは野望と絶望が同居しているが、若者には野望が宿っているように見える。

 しかし、どう考えても日本の方が環境条件は良いし、学校教育も充実している。
 なのに、目が暗い。
 現在の日本国や自分のポテンシャルをしっかり把握すれば、夢も抱けるし、もっと違うと思う。

 思い出して欲しい。
 バングラデシュのムハマド・ユヌス博士が1970年、自分の手元資金27$を貧しい農民に貸し付けた少額融資制度が、グラミン銀行となっている事実を。
 かのグラミン銀行で2006年、ユヌス博士はノーベル平和賞を授与されている。
 その銀行は、今や1,000万人の人々に1兆円を貸し出すという世界有数の金融機関に成長している。

 この一つの事実を考察しただけで、社会貢献はビジネスになることが分かる。
 その為にビッグピクチャーを描くことである。
 みんなが「それはやれるね」そんなレベルでは駄目で、「駄目、駄目、そんなの出来っこないよ!」
 それが、世を動かすのである。
 そして、社会貢献なんて言うと「自己犠牲」と思う人がいるが、大きな錯覚で、それは「自己実現」なのである。
 自己実現のビッグピクチャーで社会貢献し、ビッグビジネスを創造しよう。
 これは現代に生きるすべての人々へのメッセージでもある。

※社会貢献:社会が解決を欲しているとか、まだ問題視もされていないニーズを、社会の為に解く活動。
社会貢献とは、社会の絶望に寄り添い泣くことでなく、希望を生み出し笑顔を共有することである。

理事長  井上 健雄

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