|
|
商店街おこし 〜防災市〜 |
『ぼうさい朝市&昼市』(11/2)に参画した。全国のうまいもん物産展コーナーの一隅で大阪の伝統野菜やなにわの伝統飴などを出品し、完売した。あぁ面白かった。
これは内閣府認定の助成事業「大阪蔵屋敷ネットワークによる地域活性化方策構築事業」の一翼を担うものである。イー・ビーイングも主催者として名前を連ねている。
震災等の大災害時にどうやって水や食料を確保するか。
いろいろな研究の結果、至りついた方策の一つが、陸路の殆どが閉ざされたときに、普段忘れている水路を活用するということだった。救援物資を川筋に展開し、提供なり販売するものが防災市である。
この防災市は、全国のネットワークでしか解決しないだろう。災害地域は、同じように被災しており手が打てないだろうから。
当該商店街の有志がネットワークに声をかけ、その協力のもとに援助活動をしようとするものである。
今回のぼうさい朝市&昼市の主体は、神崎川と三津屋商店街地域であった。
神崎川の河川敷は天候も晴れ、微風。快適でエコマネーも販売直後に売り切れるという大盛況であった。1万人の人出で賑わった。
橋下大阪府知事も参加され、若きからご高年のご婦人の人気を独り占めであった。(私も握手してもらうというミーハーもしたのである)
少し中身を紹介すると、
(1)炊き出し実演・販売
(2)全国のうまいもん販売
|
神崎川に全国から救援物資が届いたと想定し、全国の美味しい特産物が販売された。
※このコーナーで大阪の伝統野菜や飴を展示・販売した。 |
(3)手造りmy箸教室
|
環境を考え、資源を大事にする試みとして、プロ野球選手の折れたバットを材料に、小浜市の塗り箸づくりをする。 |
(4)自然工作&パネル展示
|
モンゴルのゲルを設営し、その中で自然パネル展示や防災セミナーが開催された。 |
私は、狼少年になるつもりはないが、災害は忘れた頃にやってくるものである。
だから狼・狼と叫ばないで、防災をメインに出すのではなく、商店街の連携のもとに楽しみながらテントを張り、机を出し、物を売り、助け合いの炊き出しをするのだ。
これら一連の作業を手順化するイベントは、防災の訓練にもなるだろう。
それも全国の商店街の人々と協働するのである。楽しくて、面白くて、美味しくて、友ができる。その友と助け合いの縁をつくるのが、このぼうさい市だ。
三津屋商店街の人たちも、この行事により一気に活気が蘇ったようである。
こんな商店街おこしは、地域の安心・安全策として貴重である。
防災をイベントに仕立て上げて、国・府・市から商店街、そして市民、子供まで巻き込む藤村望洋氏(蔵屋敷ネットワークの首謀者)は只者ではない。自転車屋のおっちゃんみたいなオーバーオール姿は余り似合ってないが、事業センスは抜群である。我が団体の理事としてもご協力を戴いている。
私も最近にない本物の企画を堪能した。
それやこれやで、11月の冒頭の挨拶を10日も過ぎて書いている。誠に申し訳ございません。
あと3週ほどすれば12月。師でもないのに師走することだろう。
この3週でしっかり来年度のプランを確立したいものである。
皆さん!風邪などひかず、紅葉前線の南下をどこかで捉えて楽しんでください。
さて、12月の19日(金)には、エコロジー研究会を予定しています。平成20年の有終の美の一つとして、楽しくやりましょう。皆様のご参加をお待ち致しております。
理事長 井上 健雄 |
|