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多面的に観る |
あの子は優しそうで冷たいとか、あの人は冷たそうで優しいとか…人によりいろいろな見方や考え方があり、千差万別である。
唐突ですが、ここで私の机を見て人は言う。
人 → |
雑然と散らかっていますね… |
私 → |
雑然と整理されているじゃないか…余計ですが、人の机は、整然としているが意味的に散らかっている… |
次に「月」を考えます。
アポロの降り立った科学の知の月があれば、土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲の『荒城の月』のようなロマンチックな月もある。
二面性というより、いろんな見方をしようと申し上げているんです。
機械と自然を対極に考える見方もありますが、機械も自然の産物の人間が作り上げたものだから、自然物だとする考え方もある。車だってアクセルだけでは走れない。ブレーキがなければ止まれない。
もう少し深くすれば、息を吸うと吐くは大違いと言うが、吐かなければ吸えないし、吸わなければ吐けもしない。
経営を考えても、拡大前進だけでは破綻してしまう。分が悪いとき、経済情勢を見て撤退、後退も必要である。
いろんなものやいろんな出来事をうまくコントロールするためには、多面的な観方を身につけようと提案します。
糸が散乱していればクズだが、うまく織られれば衣服になるし、目にゴミが入れば痛いだけだが、そのゴミを度付きのプラスチックにすればコンタクトにもなる。
目的を絞れば、その物事はクリアーになる。
しかし一方で、視野の狭さがトータルソリューションの妨げとなることもある。
私たちはしっかりした志のもとに、目標をぼんやりとしっかり見つめ、新しいソリューションや富を創造しようではないか。
理事長 井上 健雄 |
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