今月の言葉
2008年バックナンバー
12月 一日の華を摘め
11月 商店街おこし 〜防災市〜
10月 実りの秋の心得
9月 多面的に観る
8月 文化創出者
7月 正しい成果のために
6月 あと一歩の常識
5月 日本の銀行とグラミン銀行
4月 苦労万歳(2)
みんなちがってみんないい
3月 苦労万歳(1)
モノを大事にそして知のデフレに備えよ
2月 素晴らしき人々と挑む
1月 2008年 イー・ビーイングWay
スモール イズ ビューティフル
多面的に観る

 あの子は優しそうで冷たいとか、あの人は冷たそうで優しいとか…人によりいろいろな見方や考え方があり、千差万別である。

 唐突ですが、ここで私の机を見て人は言う。
  人 →  雑然と散らかっていますね…
  私 →  雑然と整理されているじゃないか…余計ですが、人の机は、整然としているが意味的に散らかっている…

 次に「月」を考えます。
 アポロの降り立った科学の知の月があれば、土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲の『荒城の月』のようなロマンチックな月もある。

 二面性というより、いろんな見方をしようと申し上げているんです。
 機械と自然を対極に考える見方もありますが、機械も自然の産物の人間が作り上げたものだから、自然物だとする考え方もある。車だってアクセルだけでは走れない。ブレーキがなければ止まれない。
 もう少し深くすれば、息を吸うと吐くは大違いと言うが、吐かなければ吸えないし、吸わなければ吐けもしない。

 経営を考えても、拡大前進だけでは破綻してしまう。分が悪いとき、経済情勢を見て撤退、後退も必要である。

 いろんなものやいろんな出来事をうまくコントロールするためには、多面的な観方を身につけようと提案します。
 糸が散乱していればクズだが、うまく織られれば衣服になるし、目にゴミが入れば痛いだけだが、そのゴミを度付きのプラスチックにすればコンタクトにもなる。

 目的を絞れば、その物事はクリアーになる。
 しかし一方で、視野の狭さがトータルソリューションの妨げとなることもある。
 私たちはしっかりした志のもとに、目標をぼんやりとしっかり見つめ、新しいソリューションや富を創造しようではないか。


理事長  井上 健雄
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