今月の言葉
2008年バックナンバー
12月 一日の華を摘め
11月 商店街おこし 〜防災市〜
10月 実りの秋の心得
9月 多面的に観る
8月 文化創出者
7月 正しい成果のために
6月 あと一歩の常識
5月 日本の銀行とグラミン銀行
4月 苦労万歳(2)
みんなちがってみんないい
3月 苦労万歳(1)
モノを大事にそして知のデフレに備えよ
2月 素晴らしき人々と挑む
1月 2008年 イー・ビーイングWay
スモール イズ ビューティフル
2008年 イー・ビーイングWay
スモール イズ ビューティフル

 2008年が平和で豊かな日々でありますことをお祈り致します。
 皆さま、私どもにとって…新しい創造、新しい出会いを圧倒的な努力で築き上げる…一年であることを確信致しております。

 さて、2008年私たちは、もう一度人間を尺度とする思考行動を回復すべきである。
 グローバル化の時代における多国籍企業が、小国のGDPを遥かに超える売り上げを示す例は、枚挙に暇がない。
 このことが新技術を齎したり、新しい生産方法や新雇用等を齎すのは、一つの有難いことではある。

 しかし、それによって地球資源の食い潰しや労働者からの搾取、汚職や格差助長などの弊害も多く出てきている。
 大手企業はラディカルな雇用を創造もするが、一方で大量の失業者も産み出す装置なのである。

 このように大企業には、光もあれば影もある。そこに権力者や治政者は、影に対する配慮が欠かせないという。それは正論であるし、対策はすべきである。

 しかし、しかしである。
 もっとスモールサイズの企業の集積やコラボレーションにより、もっと有機的な仕事が創れないだろうか。

 イギリスの著名な経済学者、E.F.シューマッハーの「スモール イズ ビューティフル」を今一度味わうべきである。
 この硯学は言う。
 私たちはもっと身近な地域の資源、環境、自然との生態系を築けと。そのような自然観、倫理観を確立せよと説く。
 中間技術を大事にし、そして小規模生産の結合により、社会を構築せよとしている。

 私の感覚では、自然は克服するものではなく、自然の脅威から身を守るとしても、自然循環と共生せずして私たちの生存基盤がある筈はないのである。
 この自然との循環共生の社会システムを世に問うていきたいし、またこのシステムへの参画を各所に提案したいと考えている。
 本年もよろしくお願い致します。


理事長  井上 健雄
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