● 9月17日(土) 10:00〜17:00 講義研修 於:キャンパスポート大阪
研修第4日、まだ暑い日が続きそうです。
今日からいよいよグループワークが始まります。
林業を中心とする吉野伝統ブランドを活かした農商工連携のビジネスモデル創造に向けて、アンケートによりグループ分けすることを事務局より説明しました。

【講義1】
株式会社農経新報社 守田憲二氏による「農業用機械・設備の開発、普及における農商工連携」
守田氏は、農林業の専門誌である農経しんぽうの記者として、長年第一線で取材をしてこられました。
農商工連携に取組む際は、その連携事業によって本当にメリットが生まれるものかどうかをコスト、エネルギー、環境など様々な側面から検討する必要がある。
穀物を例に挙げ、具体的な数字で示していただきました。
補助金を獲得して事業ができることもあれば、自己資金で対応する方がうまくいくこともある。
農業用機械・設備の開発の最前線でどのような研究がおこなわれているか?
開発以上に、販売に努力が必要なこと。
地域の特性や長期傾向への対策を考慮して、短期間で多数の潜在顧客に評価を受けることが可能な新製品を開発してはどうか?
農業や林業の現場について、様々な統計からの考察を交えてお話いただきました。
【講義2】
午後はまず、吉野中央森林組合専務理事の坂本良平氏より「吉野を取り巻く森林の現状と課題」について。
まず最初に、吉野をはじめとするいろいろな森林風景の写真を拝見しました。
「吉野では、この写真のように農業を営みつつ家の裏山の木を守り育ててきました。」
坂本氏所有の山での伐採の様子
100年くらいの森で、草を刈り、伐採する木を決める。
吉野では、山側に倒れるように伐採する。
斜面で3カ月以上葉枯らし乾燥させる
ヘリコプターで運ぶ
そして、製材所でりっぱな材木に。
1本の杉が、柱、板、割箸や木工品、葉を線香にと、余すところなく使われます。
吉野林業の沿革と、特徴、今後の課題について
吉野の林業は江戸時代から大規模マーケティングを行っていた。
借地林制度、山守制度などにより育林技術が磨かれ、吉野杉・桧という高級ブランドに育った。
現在に生きる人々が、この伝統をどのように活かしていくかが大切。
【講義3】
盛りだくさんな本日の第3講は、島根大学3回生(何年も3回生やってます)後藤匡彬君による「学生マルシェ〜学生が結ぶ地方と都市〜」
大阪の三国商店街で育った後藤君が、島根大学生になり、コンビニのない生活から見つけ出したこと。
それは、県民とのつながりであり、地方と都会を結ぶ学生マルシェでした。
田舎の元気なお年寄りが作った安心野菜を、元気が減ってる大阪の商店街に自ら運び、直産市が始まりました。
田舎と大阪の商店街がどんどん元気になります。
県内を隈なく回って仕入先を拡大し、学生の応援団を獲得して店長を任せ、現在は常設店舗の開設準備に入っています。
通信販売「おかんのダンボール箱」も人気です。
後藤君のアイデアでこれからも事業を伸ばし、地方にも都会にも、もっと元気を運んでください。
【グループワーク】
いよいよビジネスモデルを創造するためのグループワークが始まりました。
詳しくは森氏のブログをご覧ください。
http://musubi.air-nifty.com/blog/2011/09/2-77e1.html
4〜5名ずつ6グループに分かれ、話し合いを始めます。
グループワークのまとめ役、森 賢三氏から「まずはビジョン作りを。サービスの内容とターゲットを明確にしつつ、やりたいことをいっぱい考えてください。」
「続いて、現状を調査し、そのギャップを知ったうえで、ビジョンの見通しとそこに至る道筋を考えて下さい。」
どのグループからも、活発な議論が聞こえてきました。
最後に各グループから短いまとめをお話いただきました。
グループ1−(1)
テーマ:犬小屋と生垣から
吉野杉を部材として手に入りやすくする。
  1. 街の景観を変える、公園の遊具や生け垣など。
  2. キットとして手に入りやすい形にして、小屋キット、6畳床キット、犬小屋キットなど。

グループ1−(2)
目的・ビジョン:林業者に適正収益が上がるようにする。消費者に間伐材のことを知ってもらい、グリーンコンシューマーを増やす。
間伐材を木材チップにして活用する
  1. 燃料としてバイオマス発電などに利用する
  2. きのこ菌床
  3. カラーリングして公園などに撒き、草除けにする

グループ2
特産を活用したヘルシーな特産品づくり
〜福祉事業と地元技術の有効活用〜
例えば、箱を吉野の間伐材で作る。その作業を福祉施設が請ける。

グループ3
テーマ:『森林』資源を活かした地域づくり〜森に親しむ宝探し
ターゲット:山や森林に来たい人
まずは森林に来てもらい、その良さを知ってもらいたい
健康(森林セラピーなど)×観光(エコツーリズム)など複合的に組み合わせて、地域づくりに貢献する。
リピーターを獲得して、持続的に事業が継続できるようにする

グループ4
テーマ:木材の流通改革による木材製品需要拡大を目指したビジネスモデル
ビジョン:山にお金をもどすために、エンドユーザーの顔が見える、エンドユーザーに顔を見せるシステムを作る
自己紹介の後、林業に関連ある坪岡氏による林業ビジネスについての説明
山林→原木市場→製材所→製品市場→卸問屋→工務店→施主
  • 山林サイドにお金が回るような仕組み
  • 山地と消費者と繋ぐこと
  • 環境保護・エネルギー
  • 人材の活用等
  • 卸問屋が中心

グループ5
吉野杉の快眠機能に着目
快眠のトータルサポートとブランド作り

9月24日にはどのような展開になるか、どのグループも大変楽しみです。

次回もよろしくお願いいたします。
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