Land-Eco土壌第三者評価委員会
Land-Eco 土壌第三者評価委員会
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評価事例4 封じ込めの健康影響評価と不動産鑑定
最終評価結果
Land-Eco判定 Blue
(土壌汚染が存在するが、対策が行われ、健康影響は極めて小さい)
調査・対策の質 適切に行われている
 隣地からの汚染を拡散を把握するという観点から、主に敷地境界付近において、適切な調査が行われていました。
 地下に遺跡があるという状況の中で、遺構面以浅の掘削除去という対策は、最善の対策と言えます。表層部の汚染土壌は完全に取り除かれており、遺構面以深に残された汚染土壌は、アスファルト舗装と埋め戻しにより封じ込められています。地下水については、現に汚染が生じておらず、周辺で地下水は利用されていません。
 以上のことから、土壌汚染が存在するものの、適切な対策が行われ、健康影響は極めて小さいと評価しました。
 また、この評価結果を伝えて対象地の不動産鑑定を依頼したところ、土壌汚染による減価はないとの鑑定結果を得ました。
土壌汚染による健康影響は極めて小さいと評価されたことにより、不動産の減価もなく、住民の安全・安心に寄与しました。
調査・対策の概要
対象地 マンション、結婚式場
汚染物質 鉛、砒素、フッ素(土壌)
対策工法 掘削除去(遺構面以浅)、封じ込め(遺構面以深)
 対象地はマンションと結婚式場です。
 隣地において土壌汚染が発見されたため、住民が土壌汚染の拡散を心配され、調査を依頼されました。
 調査の結果、鉛、砒素、フッ素による土壌汚染が発見されましたが、対象地の地下には遺跡があり、保存対象となっているため、遺構面以浅の対策しかできませんでした。
 そのため、住民は地下に残る土壌汚染による健康影響と、マンション価格への影響を心配されていました。