生物多様性、ヒトを守り健康をつくる

2016/2/2(火)

植物とは、動物との対比では、草や木のように根があって場所が固定されて生きるものです。
また、太陽との関係において、光合成する生物を植物といいます。

この植物は、生き残る為に昆虫や鳥、また菌(病原菌)とたたかう備えとして、いろいろな智慧を持っています。
植物さんと菌との戦いを見ましょう。
菌の侵入は、植物の葉の裏の気孔から入ろうとするのが常道です。菌は、エリシターと呼ばれる物質を出して、入り口を探すのです。
すると植物は、エリシターを感知すると気孔を閉じて、菌の侵入をブロックするのです。
しかし閉じられたとしても、菌は細胞壁の弱い所から破り入ってきます。
そこで細胞内にバリケード物質をつくり防御をはかります。
このバリケード物質の最たるものが酸素です。
この大量発生は、オキシディティブバースト(酸素大爆発)と呼ばれています。

菌にしたってもう酸素なんか恐くないものが多くなると、植物は、病害虫の最たるアリさんまで取り込んで、アリさんに住居を与え、花の蜜まで与えます。
そうするとアリさんは、葉っぱを食べようとする毛虫などを追っ払ったり、やっつけてくれます。その上、宿主に絡みつくツルなども噛み切ってくれるという、強力なボディーガードになってくれるのです。共生です。
本当に不思議です。

しかし、これだけでひるむような虫や、やわい菌ばかりではありません。
そこで、植物は自己の中にいろいろなものを生成し、自己防衛力を高めているのです。
たとえばミカンの皮にはリモネンという精油成分があります。洗剤にも用いられるものですが、もともとミカンの果実を守るための抗菌物質です。
お茶のカテキンにしても病害虫から身を守るためのものです。
人間の体にいい物質として、ブルーベリーのアントシアニンやフラボノイド、ポリフェノールなども本を正せば植物が、我が身を守る抗菌物質なんです。
それが人間にとって、活性酸素の生成を抑制し、血液をきれいにする。また血小板の凝固を抑制し血液さらさら効果など、人の健康にいろいろと役立ってくれているのです。

少し強引かも知れませんが、生物多様性が守られた環境そのものに、ヒトは、生かされていると言えます。
少し安直ですが、『生物多様性を守ることは、凄く大事なことだ』と、申し上げたいのです。

理事長  井上 健雄

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