社会課題の解決のために新たな神話をつくりませんか? 【8月】

2023/7/23(日)

私は今、ちょっと嬉しい。

来月お盆すぎに休みを予定している。

北の地で、気鋭の学者である友人に会い、遠出の食事会もする。

新鮮なウニも食べたい・・・良質なタンパク質で美味しい。

ミネラルも豊富、ビタミン類の葉酸も、活力一杯だ!

嬉しい楽しみである・・・

非日常的な交わりは、夢の助燃材でもあり、時空を広がり、日々の生活を豊かに生き活きさせてくれるものである。勿論、日常的な交わりも同様である。

本論に入る前に、人間の始祖争いを見てみよう。

人類の歴史を振り返れば、頭も良く、身体も大きく力強いネアンデルタール人と、ホモ・サピエンスの消長は不思議だ。

最強の彼らより遅れ、体も小さく、ひ弱であったホモ・サピエンスが登場し、瞬く間にネアンデルタール人に勝ってしまった。

弱い者が勝ち、強い者が滅んだのである。何故か?

答えは「弱い」にあったと思う。

弱さを知り、相手や周りの情報を手に入れ、どういう戦いをすればよいか考え、チーム・サピエンスが勝ったのである。

サピエンスは、大集団を統御するすべも手に入れていたのである。

ホモ・サピエンスの勝利は、7万年前から人類が獲得し始めた認知革命にある。

サピエンスは、身振りや声等による情報のやり取り能力を身につけ出していたのである。

これが認知革命です。

話がよく飛ぶようであるが、2025 EXPOのシグネチャープロジェクトなるものについて触れる。

その一つに慶應義塾大学教授 宮田裕章氏「いのちを響き合わせる」Co-beingがある。

2025 EXPOのテーマは、いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)

宮田氏によると「・・・現在は経済だけでなく、健康、環境、教育、人権等の多元的な軸で世界を再構成する文明の転換点である。・・・いのちを響き合わせて、世界を共に創る Human Co-being時代が始まる。」としている。

このEXPOの成功も、質の異なったものがチームとして動くCo-beingを創りあげれば、成功するだろう。

このホモ・サピエンスの始祖が発明したco-beingは、恐怖や死を前に協働する、敵への対応であったと思う。

7万年の時空を超えて、人々のウェルビーイングや平和の為にEXPO 2025でCo-beingが入っているのは、なかなか象徴的ではないか。

7万年前に始まった認知革命、そして始祖は1万2千年前に農業革命を起こし、現人類は500年前から科学革命の真っただ中にいる。

これからの科学革命の進化は、GAFAM等を中心に、オープンGPTの進化が社会を変えることになる。

私は、こんな少ない巨人たちに世の中を席捲させてはならないと思う。

しかし、人々の中途半端な知識や似非は排除・淘汰されていくことは目に見えている。

例えば今、医療の最先端では、ガン診断の画像分析が進み、医師が見るよりも大量の画像を分析したAIの方がガン発見をする確率は圧倒的に高い。

保険業界は、医師の診断よりAIの画像分析をするよう圧力をかけ始めている。

こうした「データイズム」が幅を効かすことはどうなんだろう。

私は、生き物は、単にデータの集積の分析等から計算機のような反応をするかのようなアルゴリズムに支配されたものとは思わないし、そう思いたい。

社会の一人ひとりは客観的な、もっと上質な知の蓄積を求められている。

それも、一段レベルの上がったもので、能の世界の言葉なら「離見の見」というものである。

「舞台に立つ者は、常に自分が観客からどう見えているかを意識しなさい」ということである。

リベラルアーツとして、世阿弥の風姿花伝を読み、能を楽しむのもいいだろう。

離見の見を表した俳句として、私は

五月雨を 集めて早し 最上川

という芭蕉の句が好きである。

蓑笠をかぶった旅人が、一粒一粒の雨は小さくても、これが降り続いて、大河の最上川の流速の早さを変えることに、驚き、川面を見つめポツリと立っている・・・

その旅人をもっと上から眺めている旅人を詠んだものだろう。

私たちは、AIの進展する世界において、真面(まとも)な仕事をしていく為には、リベラルアーツ(考える引き出しを増やし、人生を豊かにするもの、文化、芸術、算術等・・・)を磨き抜き、今まで使っていたOS(行動パターン)をバージョンアップさせるか、ニューOSを創造すべき時代になっている。

これは、心、意識のOSという意味も持っている。

それを私は大望と表現している。

人々と共に、社会を良くしていきたいという大望こそが、社会が求めるニューOSであり、新時代を開く扉であると考えている。

私は、いろんな領域にあって優れたエッジを持った人々と、それぞれの領域を超えたソリューションを世に提供したいと思っている。

これは、今まで人が踏み込まなかった事柄を新たな想像力で組み立てる神話なのかもしれない。

社会課題の解決物語が神話となれば嬉しいです。

伝わればいいのですが・・・

 

理事長 井上健雄

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団体概要ー
2002年3月設立 理事長 井上健雄
産・官・学・民をつなぐ社会的協働体を形成する。
社会的課題解決を企てる協働体を創造する。
主な分野は名前の由来で説明する
"イー"は、エコロジーの"E"を指し、地球環境の生態系を守る。
"ビーイング"は、Well-beingの"B"を指し、誰も取り残さない社会を作る。
英語名は、E-being である。
特に最近では、SDGsについて総合的解決を目指している。

主な事業ー
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2.都市緑化や生きがいを産む屋上菜園などのどこでもファーム事業
3.独自の視点で地域の活性化をはかる農商工連携事業
4.SDGs経営コンサルティング事業
5.行政、大学等との連携による学習事業

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