コロナウィルスとの戦い(Ⅲ)~生命の危機が語るもの~【5月】

2020/5/4(月)

今、世界ではCOVID-19の嵐が吹き荒れている。

令和2年5月2日ジョンズホプキンス大学の数値によると、世界の感染者数は、3,344,435人、死者238,788人にもなり、まだ増加の足は止まらない。

この感染者数は、世界人口で除すると、0.03%である。

世界的パンデミックとして、あらゆる人々がその対応に追われるのである。

 

少し観点を変えて、環境省レッドリスト2020掲載種数表によると

A B C D E F G H
分類群 評価対象種数 絶滅 野生絶滅 絶滅危惧種 準絶滅危惧  情報不足 B~F計 G/A×100
哺乳類 160 7 0 34 17 5 63 39%
鳥類 700 15 0 98 22 17 152 22%
爬虫類 100 0 0 37 17 3 57 57%
~~~
維管束植物 7,000 28 11 1,790 297 37 2,163 31%
人間 688,960万人 コロナ死亡 24万人 0.0035%

 

※維管束を持つ植物はシダ植物(広義)、裸子植物及び被子植物であり、これらをまとめて維管束植物という。https://ja.wikipedia.org/wiki/維管束

 

哺乳類さんたちは、39%もの種が絶滅しそうだったりしているということです。

爬虫類さんたちは、57%もの種がなくなりかけています。

維管束植物さんたちだって31%もの種がなくなりかけています。

人間が、声なき動物や植物さんたちの声を聴かずして、自分たちだけの不幸をあげつらうばかりでは動物さんたち、植物さんたち、またここで言及しなかった菌類さんたちだって「俺たち生きてるぜ」と主張するに違いない。

ラテン語のBacterium(複数形:Bacteria)は、日本語で細菌である。

彼らの絶滅しそうな率は、5.3%である。有用菌もあり、いろいろおつきあいが難しい。

これらの人間以外の他生物さんたちの絶滅率22~57%に対し、人間の死亡率は0.0035%。

他生物さんたちは、人間の1万倍以上もの絶滅率に瀕しているのである。

今回は、SARS-COV2(COVID-19)さんがパンデミックの原因者である。

これも、動・植物さんたちの声なき声を代表して、COVID-19として人類に生物代表としての共存を主張しているのかもしれない。

人類が「人新世」の時代を驕ることなく、動・植物さんたちと、おっと菌類さんたちとも一緒になって住み良い地球を築くことが求められている。

理事長 井上健雄

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