Zero to One
2014/12/1(月)
金正恩が最高人民会議で○○××なる言葉を3度出したら、韓国軍は迎撃ミサイルの発射のボタンを押すとか、物騒な世の中になるかも知れない…
これは現実の問題である。
2013年12月、アマゾン・ドット・コムは、「8615473132」という特許を取得している。
これは予測発送の特許であり、それは例えば、○○氏のプロフィールや購買履歴、ほしい物リストのデータを基に、○○氏が注文する前に○○氏の居住エリアに商品を送り出してしまうものである。
その成果をあげる為に、プロモーションメールやWeb広告で刺激するプログラムも用意されている。
将来的に、配送コストをいかに下げるかの競争に対し、トラックに余裕のある時に○○氏の居住エリアのデポや○○氏の自宅に向けて商品を動かせる仕組みである。
到着までに注文がなければ空振りとなり、返送などの物流コストを圧迫することになるので、アマゾンでは日々の取引データの蓄積、アルゴリズムに磨きをかける実験に入っているのである。
その他、コールセンターにかかってくる詐欺師の電話を1/10に激減させた予測システムや、将来の健康保健者の発症確率を予測し、医療費削減プログラムに取り組んでいる団体とかもある。
もう一つ書き記したい。
2013年12月には時価総額9,700億円に達したパランティール・テクノロジーズは、ビッグデータ分析専門コンサルタントである。
個々の顧客はFBIとかCIAなどだけでなく、ニューヨーク市警などである。
あらゆるバラバラの情報を収集し、分析し、ビジュアルマップやヒストグラムチャートを作りあげる。
情報とはSNSや電子メール、クレジットカード履歴、航空チケット購入記録等々、個人の言語分析までしてまる裸にしてしまう。
ここの共同経営者のピーター・ティールは、ZERO to ONEの著者としても有名なカリスマ・ベンチャーキャピタリストでもある。
この著書は、1を2や10に、100にするのではなく、まったくない所・物、つまりゼロを1にするべきだと強調している。
競争に勝つとか競争に陥るものを作るのは、無能さにあるとしている。
この考えは、素晴しい。
私もZero to Oneを心がけたい。
理事長 井上 健雄