蘊蓄からNEXTへ【2月】

2018/2/1(木)

 昔、ローマ時代には紫色の石は二日酔いに効くと思われていたそうだ。
 色として、貴ばれる紫は、鉄イオンが放射能を受けて電子状態が変化したものにしか過ぎないのに…

 この石は、中国でも注目され一世を風靡し、また社会問題ともなった。
 何晏(かあん)という人が強壮強精薬 五石散(ごせきさん)として創薬したものである。

 この紫石は日本の秋田、新潟、宮城等でも産出されたが、現在ではほぼ絶産となっている。
 今はブラジルやウルグアイ、ジンバブエから輸入されている。

 この石、2月の誕生石、紫水晶である。
 英語名はアメシスト。
 ギリシャ語は、アメテュストスつまり“アルコールがない”という意味である。
 アルコールがない、つまり二日酔いに効くとされたようだ。
 そう言えば2月生まれの人は大酒飲みが多く、二日酔いにもならず元気である。
 紫水晶の粉でも飲んでいるのだろうか。

 さて2月は、小売業の世界においては「閑散のニッパチ」と呼ばれ、2月8月の対策は、前月のプロモーション、売り切り重点、次月からの積極攻勢の為の仕込みを中心としながら、人材育成に励む時なのである。
 忙しい月でない時に何をしているかが、事業の成否を決める最も重要な時である。

 こうした繁閑がある仕事は計画性が立て易くあるが、また残念ながら仕事は忙しい時に忙しいことが重なるという、繁の対策こそが重要である。
 今は、個々人の体力と頑張りで進んでいるが、繁の中における次の繁の計画品質がもう一つ落ちたりする恐れがある。
 このソリューションは、最初に述べたように「閑の時」に「繁」をむかえ打つ予測ドキュメントづくりを進めることにある。
 そして、もうあと少し足りない時に、協働を組織したり、応援体制を敷けるネットワークである。
 とすれば、私も2月を暇そうに蘊蓄を垂れたりせず、明日に向いNEXTを創ることが求められているのである。

 あぁ蘊蓄から繁忙の2月になってしまった。
 みなさん、協働のみなさん、一緒に頑張りましょう。

理事長 井上 健雄

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2002年3月設立 理事長 井上健雄
産・官・学・民をつなぐ社会的協働体を形成する。
社会的課題解決を企てる協働体を創造する。
主な分野は名前の由来で説明する
"イー"は、エコロジーの"E"を指し、地球環境の生態系を守る。
"ビーイング"は、Well-beingの"B"を指し、誰も取り残さない社会を作る。
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