ふる暦から新暦へ【11月】
2017/11/1(水)
うかうかと 年寄る人や ふる暦 芭蕉(注)不詳
11月の声を聞きますと、来年のカレンダーが本屋さんに勢揃いです。
年初にキラキラとしていたカレンダーも、11月ともなると、古びて何処か寂しげです。
ボヤボヤとして年を取っていく人は、古カレンダーのように、来年には居場所がなくなってしまうこの頃です。
農作物を中心とした社会では、正確な暦を持っているかそうでないかで、その民族の栄枯盛衰を左右したものです。
中国、エジプト、アラビア、ローマ…など。
ということですから、暦はどんどん進化してきた訳です。
暦を進化させたのも人ですし、うかうかと古暦になってしまうのも人です。
私たちも古暦にならないように、新しい暦を創りあげていかねばなりません。
1年の新しい暦なら、新年度計画となりますし、3年位先までの暦なら、短・中期計画ですし、5年以上先まで見越したものなら、中・長期計画です。
少なくとも短年度としての新年度計画を、ビジョンからプロジェクト、行動計画にまで展開したものを示すことです。
この計画の時にまず留意すべきことは、「組織は強いから生き残るのではなく、適応するから生き残るのだ」ということです。
つまり、変化対応をし続けている組織体こそが、生き残るというものです。
次に必要なことは、
一、今の事業ポートフォリオの見直し
一、ITを戦略の核に据え、人の行動規範を変えてゆく
一、重さのないサービス事業(例:第三者評価)の深掘り
つまり、変化対応をベースにこれらの三点を、組織版・個人版として、チェックし、是正し、充実させていくべきなんです。
こうした取り組みの前提に、一人ひとりの志こそが組織の成長であり、個人の成長となることを忘れてはなりません。
志こそが組織の根幹であり、根源なんです。
組織・人ともども新カレンダーに向かって挑戦です。
理事長 井上 健雄