福のかたち【5月】
2017/5/18(木)
ここにある一つの果樹がある。
20個の蕾がつきました。
(b)「果樹さんありがとう。少し大変でしょう。7~8輪を摘みましょう」
私たちは、(a)のケース(b)のケースどちらを選びますか。
私は(b)を選びたい。
これが「惜福」という考え方です。
なぜなら
(1)数は少なくなるが大きな実がとれる
(2)果樹を疲れさせず、来年も元気に実をつけてくれるでしょう
今にすべての成果を求めれば、明日にその力が続くかどうか、考えるべきなんでしょう。
そして摘果したものを地の栄養とするも一つだし、その摘果物(例えばみかん)は摘果のものにこそ、ヘスペリジンという機能物質があり、アレルギーに効果的という情報から産学連携の取り組みもあるでしょう。
摘果のお裾分けもあり、これは「分福」です。福を、土さんに、またアレルギーの人に、また隣人に分けることになります。
そして「植福」というものがあります。
これは、ある学問の機会のなかった人に、学問の手解きをしてあげる。
そして、学校に通えるようにしてあげる……
今、はやりのSDGs17の4番目のQuality Educationになります。
新しい福をつくってあげる。
また今、芽ばえようとしている福の手助けをしてあげる。
私はこの三つの福に、上下も何もありません。
個人的な生き方は、惜福に生き、少し大局観が出てきた時に小局着手の分福を考える。
そして人の幸せという観点から植福に心がけます。
これは時間がいるものですが、一つひとつ植えていければと考えています。
サァ!頑張るぞう!
理事長 井上 健雄