万物流転の筏(いかだ)から読みの舟へ【10月】
2017/10/30(月)
この10月は、選挙があったりしたので、少し世論に触れてみます。
先日の衆議院選挙で、希望の党が失望の党になったり、我が道を行かざるを得なかった立憲民主党が伸びたりしましたが、最後は、与党で2/3越えと「大山鳴動して鼠一匹」に終りました。
社会は、今の与党の動きを是としたのでしょう。
安倍首相は、外交的にはそれなりの活躍ですが、少し右翼的です。
経済政策は方向の修正が必要だと思います。
少なくとも驕りを戒め、謙虚に政策に向かって欲しいものです。
翻って私たちも、いかばかりの思いと行動をしているのだろう。
10月ももう終ります。
あと2ヵ月で、新年になるなんて、吃驚です。
万物流転するという時勢の危うい筏に乗せられて、流れているかのように(急流に入り濡れそぼったり、岩礁に当たったり…)多難な日々を過しています。
忙しいに感(かま)けて、心を亡くしていたのでしょう。
正常心をもって2ヵ月を過し、時勢の筏から読みの舟に乗りかえて、いい新年に備えようと思います。
これまで春の花見、秋の月見を覚えずに、過したので、晩秋の紅葉は、しっかり楽しみたいのです。
紅葉が美しい楓(かえで)、桜、柿、銀杏(いちょう)、漆(うるし)、櫨(はぜ)…
それぞれ赤・黄など濃淡とりまぜて、山容を色どります。
とすれば冬の雪見の為に遠出も厭いません。
少なくとも季節だけですが、先を眺めました。
これだけでも次の景色が目に浮かび、明日の力となります。
時代の読みとは、ある種のタイムトラベルであって、うまいトラベルは最高の娯楽となります。
いい旅の為に来年を読んで、いい仕事、いい仲間でケミストリーを創り、いい成果を築きたく考えている日々です。
理事長 井上 健雄