閑話休題 -梅-【2月】

2017/2/20(月)

 家に今、紅梅が咲いている。可憐で凛然としている。美しい。
 楚辞に梅なく、万葉に梅あり、と私は言う。

 楚辞は戦国時代(前343~前278年頃)に屈原とその後継者がまとめたものである。
 不思議である。
 漢の宮廷には、奇花異木3000余種を上林苑で栽培していたのに…
 そこでは梅だけでも猴梅(こうばい)、朱梅、同心梅、紫葉梅、紫華梅、麗枝梅、燕梅と7種類もあったとされている…

 日本では万葉集に梅の歌は119首もあり、萩(142首)についで多く、いかに日本の庶民から宮廷人までに好まれたかが分る。
 梅は花を眺めるだけでなく、挿頭(かざ)しにされたり、手折りや盃に浮かべたり、袖に扱入(こき)れたり、いろいろな使い方がされてきた。
 なんと優雅のことでないか。
 梅の代表歌は、いろいろ説もあるが、私は

折りつれば 袖こそにほへ 梅の花
有りとやここに うぐひすのなく   よみ人しらず(古今和歌集)

 ちょっと抒情に浸ってみました。
 私は、春が来たから梅が咲くのでなく、「梅が咲くから春がくる」という感覚派ですから。

 みな様、花粉の飛ぶ前に梅見に興じてみませんか。
 新しい自己が、香り立つことになるでしょう。
 御身大切に。いつもありがとうございます。

理事長  井上 健雄

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