雨降って地弛む ~いい意味での正のフィードバックをつくる~

2016/8/30(火)

『雨降って地弛(ゆる)む』オイ!オイ!『雨降って地固まる』じゃないのか?
 いやいや、これはアラビアのことわざで『約束は雲、達成は雨』というものの一種なんです。日本のように年間1,500~2,000mm降る所とは考え方も違うんですよ。
 日本に近いのは、英語にある『Storm makes oaks take deeper root.』(訳)嵐が樫の木の根を一層深くする。

 日本の現状も最近は、雨が降ると特定場所への集中豪雨となることが多く、土砂崩れ等、地弛むによる被害が増えています。
 世界を見渡すと、雨の恩恵からできた川も、水不足により上流と下流や支流における水の取りあい紛争が始まっています。
 これが「偏在」(maldistribution)と言われるものです。
 温暖化なんでしょうね。悪分布が広がっています。

 北の北極圏において、アイス・アルベド・フィードバック効果により、全地球の2倍のペースで気温が上がっています。
 アイス・アルベド・フィードバックとは、氷で覆われた地表なら太陽光85~90%を反射しますが、氷が解けて海になると10%しか反射しないんですよ。
 つまり、氷が解ければ解けるほど気温が上がるという正のフィードバックが起こっているんです。

 そしてカナダの農民にとって、農作物の栽培期が年に2日延るという恩恵を受けています。
 また、北極海の氷が解けると、北極海を渡る北西航路が出現し、領土・領海の権利争いが起ころうとしています。
 パナマ運河の代替航路として、北西航路の現実味が、増してきています。
 温暖化によるアイス・アルベド・フィードバックが、北半球の経済を押し上げるというから、驚きです。
 つまり温暖化は、地球全体を危機に陥れ窮乏を招くものですが、ある地域においては金になるということです。
 温暖化でまず金を儲けたのは、アル・ゴアであろう。『不都合な真実』で4,900万$もの金銭的収入を得たとされる。少し皮肉ですが…
 北極海には世界の石油とガスの未開発資源の22%が眠っているとされるから、氷が解ければ解けるほど湧き出す石油、露出するレアメタルとなるのです。
 温暖化という地球の不幸は、ある国々にとって経済的・軍事的等の目的にとって、蜜の味でもあるのです。

 先程のイギリスのEU離脱Brexitは、ある人にとってはHappyかも知れないが、一方ではRegrexitと言われる後悔している人も大勢います。
 現代社会は、どれが正解かは決定後の行動で正を証明する以外、道はないのかも知れない。
 とすれば、私たちは何事につけても、決定後の確かなアクション、行動により、しっかり成果を創りだしていくことにあります。
 私たちも『約束は雲、達成は雨』を求められています。
 しっかりパフォーマンスを創りましょう!

理事長 井上 健雄

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団体概要ー
2002年3月設立 理事長 井上健雄
産・官・学・民をつなぐ社会的協働体を形成する。
社会的課題解決を企てる協働体を創造する。
主な分野は名前の由来で説明する
"イー"は、エコロジーの"E"を指し、地球環境の生態系を守る。
"ビーイング"は、Well-beingの"B"を指し、誰も取り残さない社会を作る。
英語名は、E-being である。
特に最近では、SDGsについて総合的解決を目指している。

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