NPO法人イー・ビーイング
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共生は太古の昔から

 世の中って諸説があって、進歩していくんですね。
 アメリカ、シカゴ生まれ(1938年3月5日)のリン・マーギュリスは、「自前の遺伝子を持つものは、全部外部から生物の体内に住みついた生物である。」という。
 彼女は、ガイア理論の支持者であり、またネオ・ダーウィニズムに反対の立場をとる異色の学者である。

 1967年、29才の彼女は、ボストン大学において真核生物の細胞内共生説を発表した。
 私たちの細胞の中に、DNAを内包する核と、酸素の使い方を調整するミトコンドリア、そして機動性と情報を伝えるべん毛スピロヘータという3種の細胞が共生することにより、真核細胞を誕生させたとするものである。(分かりやすく書けなくて、ごめんなさい…)
 しかしこの論文は、17回も否定されたのである。やはり背景にダーウィン信仰があったのだろう。
 つまりダーウィンの適者生存(強い種が生き残るのでなく、環境に適応した種が生存する)の原則に真っ向から反対し、共生こそ進化の原動力としたのである。
 つまり進化のプロセスには、共生という非連続の変化があるとするものである。

 彼女によると、ネオ・ダーウィニズムはアングロサクソン系の生物学者が宗教的定見を拡大させる中で生じたもので、それは忘れられるべきものとしている。
 進化をある程度大きな動物から観察するのか、極小の細胞からアプローチするかであって、エビデンスは、リン・マーギュリスにあるでしょう。
 人と細菌の共生による進化。本当に面白い。
 私たちも排除の論理でなく、共生の哲学で生き、仕事をし、持続的な楽しみを創ることである。

理事長  井上 健雄

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