いつだって「パラダイムの転換が必要だ」と叫ばれている。しかし、誰も本気にしない。だって、誰もそれに対して習慣や行動を変えていない。
二十世紀と二十一世紀のパラダイムは、機械論から生命論へパラダイムは移り、人間中心から生命体全体への視野と変わり、経済合理性だけでは地球がもたないと騒ぎたて、循環・共生だと言っている。
こうした新パラダイムは、納得もできるしそのような行動をするべきであると思う。
しかし、市民も企業も政府も何も変わろうとしていないように見える。
そこで、このパラダイムチェンジを堀江貴文氏の行動から、その意義を探ってみたい。
(堀江氏については、フィランスロピー研究所のHPの『今月のありがとう』の2月号で“ドレスコード”でも報告している。)
彼は、経済合理性を追求して、やや不適切な取得ではあったが、ニッポン放送の株を買い占めた。
一方は、情緒的に申し入れや断りがなかったとか、従業員組合の結成やライブドアへの反発、反対を表明している。勿論フジテレビ側にも、経済合理性対策として、新株予約権の発行、ポニーキャニオン株売却などの焦土戦術に大童(おおわらわ)だが…。
ややリーガルリスクマネジメントやインベスター対策が不十分だったと言えるでしょう。
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