2016年6月23日 国民投票 Brexit イギリスのEU離脱。
2017年1月20日 President Donald John Trump誕生
上記の二つは、起こるべくして起こっている。
何故だ?何らかの間違いやポピュリズムで起こったのでないか。そんな声も多い。
しかしこれは起こるべくして起こったのである。
現在がどういう状況にあるかを考えてみよう。
第2次世界大戦後から現在までの、せいぜい60年を3期に分けて考える。
1期 |
1950~1980: |
戦後の経済の大成長期 |
2期 |
1980~2010: |
アングロ・アメリカンによるグローバリゼーションの進展 |
現在(3期) |
2010~現在: |
グローバリゼーションへの非難、疲れの時代 |
現在、アメリカとイギリスが進めた市場原理主義の経済政策、ネオリベラリズムへの嫌悪感が出てきているのです。
何故グローバリゼーションの勝者でもあるべきアメリカとイギリスが、保守化しようとしているのだろう。
それは簡単。
グローバリゼーションによる国内の不平等が拡大し、今まで支配的だったグループを下層へ転落させたことにあります。
例えばアメリカでは、支配的な地位にあった白人グループの死亡率は上昇し、社会不安の増大に伴ないナショナリズムの方向への回帰が出てきたのです。
イギリスも同様に、EU内で疲弊した白人階級を中心に、国民国家の再構築を目指しだしたのです。
このグローバリゼーションの波に乗って上昇しているのは、ドイツです。
なぜドイツだけが大量に移民を受け入れているのか。
福祉概念というより、労働力補充というパワー戦略なのです。
出生率は、日本と同じ1.4なのです。その現象をシリア難民、中東難民の受け入れで補っているのです。
これは経済的には、労働力として成功しているかに見えますが、ドイツ国民と移民は生活慣習が異なります。
例えばシリアは、内婚率35%。内婚率が高いということは、閉じた集団を指します。
ドイツ国内にいるトルコ系移民は、内婚率10%。この10%の数値でさえ、社会的な統合をうまくまとめることに失敗しています。
なぜならドイツは完全な外婚制(イトコ婚の禁止)なんですから。
人口減少というパワー減を、こうした社会的習慣などが異なる集団と受け入れることで、パワーを保とうとしていることになります。
これらは、先々の分裂や崩壊を示唆するものでしかありませんか。EUの将来を暗示するものでもあります。
こうした戦略を取るドイツと袂を分かとうとしたのが、イギリスのBrexitなんです。
今、EUには、Europa〔独語〕(ドイツ的ヨーロッパ)は、あっても残念ながらEurope〔仏語〕はないのです。
こうした意味で、ドイツに追随しているフランスにもいずれEU離脱がくるかも知れません。(つまりEUにおいてEU化というよりドイツ帝国化が進んでいるのです)
このように考察をしてくると、ドナルド・トランプ氏の国内回帰、保護貿易など孤立主義も、今の時代の先駆的現象だと言えるでしょう。
もし冒頭の現象において、イギリスのEU残留、ヒラリー・クリントンの勝利があったとしても、EU分裂の流れとアメリカの国内回帰は、一層すすんでいくでしょう。
時代は変わっています。奥深いところで静かに、そして滔滔と流れています。
私たちもこの深い静かな流れにおいて、私たちは、しっかり大義とともに進んでまいりましょう。
理事長 井上 健雄
2016年6月23日 国民投票 Brexit イギリスのEU離脱。
2017年1月20日 President Donald John Trump誕生
上記の二つは、起こるべくして起こっている。
何故だ?何らかの間違いやポピュリズムで起こったのでないか。そんな声も多い。
しかしこれは起こるべくして起こったのである。
現在がどういう状況にあるかを考えてみよう。
第2次世界大戦後から現在までの、せいぜい60年を3期に分けて考える。
1期 |
1950~1980: |
戦後の経済の大成長期 |
2期 |
1980~2010: |
アングロ・アメリカンによるグローバリゼーションの進展 |
現在(3期) |
2010~現在: |
グローバリゼーションへの非難、疲れの時代 |
現在、アメリカとイギリスが進めた市場原理主義の経済政策、ネオリベラリズムへの嫌悪感が出てきているのです。
何故グローバリゼーションの勝者でもあるべきアメリカとイギリスが、保守化しようとしているのだろう。
それは簡単。
グローバリゼーションによる国内の不平等が拡大し、今まで支配的だったグループを下層へ転落させたことにあります。
例えばアメリカでは、支配的な地位にあった白人グループの死亡率は上昇し、社会不安の増大に伴ないナショナリズムの方向への回帰が出てきたのです。
イギリスも同様に、EU内で疲弊した白人階級を中心に、国民国家の再構築を目指しだしたのです。
このグローバリゼーションの波に乗って上昇しているのは、ドイツです。
なぜドイツだけが大量に移民を受け入れているのか。
福祉概念というより、労働力補充というパワー戦略なのです。
出生率は、日本と同じ1.4なのです。その現象をシリア難民、中東難民の受け入れで補っているのです。
これは経済的には、労働力として成功しているかに見えますが、ドイツ国民と移民は生活慣習が異なります。
例えばシリアは、内婚率35%。内婚率が高いということは、閉じた集団を指します。
ドイツ国内にいるトルコ系移民は、内婚率10%。この10%の数値でさえ、社会的な統合をうまくまとめることに失敗しています。
なぜならドイツは完全な外婚制(イトコ婚の禁止)なんですから。
人口減少というパワー減を、こうした社会的習慣などが異なる集団と受け入れることで、パワーを保とうとしていることになります。
これらは、先々の分裂や崩壊を示唆するものでしかありませんか。EUの将来を暗示するものでもあります。
こうした戦略を取るドイツと袂を分かとうとしたのが、イギリスのBrexitなんです。
今、EUには、Europa〔独語〕(ドイツ的ヨーロッパ)は、あっても残念ながらEurope〔仏語〕はないのです。
こうした意味で、ドイツに追随しているフランスにもいずれEU離脱がくるかも知れません。(つまりEUにおいてEU化というよりドイツ帝国化が進んでいるのです)
このように考察をしてくると、ドナルド・トランプ氏の国内回帰、保護貿易など孤立主義も、今の時代の先駆的現象だと言えるでしょう。
もし冒頭の現象において、イギリスのEU残留、ヒラリー・クリントンの勝利があったとしても、EU分裂の流れとアメリカの国内回帰は、一層すすんでいくでしょう。
時代は変わっています。奥深いところで静かに、そして滔滔と流れています。
私たちもこの深い静かな流れにおいて、私たちは、しっかり大義とともに進んでまいりましょう。
理事長 井上 健雄
すべてを変えゆく時の中で - 特定非営利活動法人 イー・ビーイング特定非営利活動法人 イー・ビーイング
すべてを変えゆく時の中で
2016/12/1(木)
2016年6月23日 国民投票 Brexit イギリスのEU離脱。
2017年1月20日 President Donald John Trump誕生
上記の二つは、起こるべくして起こっている。
何故だ?何らかの間違いやポピュリズムで起こったのでないか。そんな声も多い。
しかしこれは起こるべくして起こったのである。
現在がどういう状況にあるかを考えてみよう。
第2次世界大戦後から現在までの、せいぜい60年を3期に分けて考える。
1期 |
1950~1980: |
戦後の経済の大成長期 |
2期 |
1980~2010: |
アングロ・アメリカンによるグローバリゼーションの進展 |
現在(3期) |
2010~現在: |
グローバリゼーションへの非難、疲れの時代 |
現在、アメリカとイギリスが進めた市場原理主義の経済政策、ネオリベラリズムへの嫌悪感が出てきているのです。
何故グローバリゼーションの勝者でもあるべきアメリカとイギリスが、保守化しようとしているのだろう。
それは簡単。
グローバリゼーションによる国内の不平等が拡大し、今まで支配的だったグループを下層へ転落させたことにあります。
例えばアメリカでは、支配的な地位にあった白人グループの死亡率は上昇し、社会不安の増大に伴ないナショナリズムの方向への回帰が出てきたのです。
イギリスも同様に、EU内で疲弊した白人階級を中心に、国民国家の再構築を目指しだしたのです。
このグローバリゼーションの波に乗って上昇しているのは、ドイツです。
なぜドイツだけが大量に移民を受け入れているのか。
福祉概念というより、労働力補充というパワー戦略なのです。
出生率は、日本と同じ1.4なのです。その現象をシリア難民、中東難民の受け入れで補っているのです。
これは経済的には、労働力として成功しているかに見えますが、ドイツ国民と移民は生活慣習が異なります。
例えばシリアは、内婚率35%。内婚率が高いということは、閉じた集団を指します。
ドイツ国内にいるトルコ系移民は、内婚率10%。この10%の数値でさえ、社会的な統合をうまくまとめることに失敗しています。
なぜならドイツは完全な外婚制(イトコ婚の禁止)なんですから。
人口減少というパワー減を、こうした社会的習慣などが異なる集団と受け入れることで、パワーを保とうとしていることになります。
これらは、先々の分裂や崩壊を示唆するものでしかありませんか。EUの将来を暗示するものでもあります。
こうした戦略を取るドイツと袂を分かとうとしたのが、イギリスのBrexitなんです。
今、EUには、Europa〔独語〕(ドイツ的ヨーロッパ)は、あっても残念ながらEurope〔仏語〕はないのです。
こうした意味で、ドイツに追随しているフランスにもいずれEU離脱がくるかも知れません。(つまりEUにおいてEU化というよりドイツ帝国化が進んでいるのです)
このように考察をしてくると、ドナルド・トランプ氏の国内回帰、保護貿易など孤立主義も、今の時代の先駆的現象だと言えるでしょう。
もし冒頭の現象において、イギリスのEU残留、ヒラリー・クリントンの勝利があったとしても、EU分裂の流れとアメリカの国内回帰は、一層すすんでいくでしょう。
時代は変わっています。奥深いところで静かに、そして滔滔と流れています。
私たちもこの深い静かな流れにおいて、私たちは、しっかり大義とともに進んでまいりましょう。
理事長 井上 健雄