とりとめのない話
2016/10/15(土)
(生命の歴史とヒトの住むべきところ)
私たちは、30億年前にプロテインワールド仮説による細菌としてスタートしている。
ザーッと時を超えて4億年前、私たちは魚に進化した。
そして時を駆けて1,000万年前において、私たちはやっとチンパンジーと同列の世界にいた。
そして今、私たちはヒトとして生活している。
ヒトをしてヒトたらしめたのは、脳の重さだと言われているが、実際どうだか分らない。
脳の重さならネアンデルタール人の方が私たちヒトより大きかった。
私たちヒトは、ここ1万年は脳は小さく進化しているのである。
つまり脳が大きい種はエネルギーを使うので、今後数10年~数百年先に訪れるであろう大飢餓に備えているのかも知れない。
または、大多数の人々がAI等に使われる人びとであったり、考えることを求められない人がふえる傾向に合致しているのかも知れない。
小脳化は、なんか考えると恐ろしい…
地球の生命の歴史40億年の中でも、取りわけ好きな年代がある。
カンブリア紀である。
5億4千百万年前から4億8千5百万年前の時代である。
この頃に、生物の爆発的進化が起ったのである。
そして、いろいろな動物のボディプランが出来あがったのである。
そしてそれまで流体骨格であったボディに、骨が登場してきたのである。
この骨が運動、身体の保護と支持という生命力維持の3つの役割を果したのである。
なぜカンブリア紀に生命爆発をしたかというと、海水中のリン酸濃度が増加したとある。
つまりヒトの骨格はリン酸カルシウムでできている。(勿論、炭酸カルシウムの骨格もあればシリカ骨格もある)
骨が出来て、そして眼の発達もあり、動物の爆発が起こったと考える。
それぞれの種が、ボディプランを実現できる環境を、地球が生みだしていたのである。
こんな時代に生まれていれば、自分の考えるボディプランが今も続いているかも知れない。
勿論三葉虫なんかではありませんよ。
このように考察してくると、ヒトは地球を離れて生存もできないし、自然を壊してしまうことは、ヒトとしての生命を止めてしまう大惨事である。
大都市は、地球自然に巣くうパラサイトであり、自然と共生社会を築くエコビレッジこそが、中間解ながらのソリューションになるのだろうか。
(注)
生命の起源は、DNAワールド仮説からRNAワールド仮説、プロテインワールド仮説等、様々ある。
今は、タンパク質がまずはじめに存在し、その後タンパク質の有する情報がRNAおよびDNAに伝えられたとするプロテインワールド仮説が主流らしい。
理事長 井上 健雄