海が危ない されど漁業

2016/3/1(火)

地域おこしを6次産業化で(6)

 私たちは、新資源6次産業化に取り組んでいる。
 農産物から山林の林産物。そして漁業における海苔など、多岐に亘る。
 産品はいろいろあれど、ベースは地域創生であり、地域に事業や職を生みだすものをと考えている。

 北風もピュッと吹きますが、あぁ春ですね。太陽の角度も変わり暖かみを加えています。
 海の中のわかめさんも、これから旬なんです。寒中から春先にかけて生えてくるわかめの新芽、本当においしいんです。
 まず、のりについて始めます。
 ご存知のようにのり養殖は、9月中旬に陸上で採苗(びょう)した網を、10月上旬から海上で育苗開始するものです。
 11月から4月半ば位まで、網を交換しながら生産するものです。

 この養殖の成否のポイントは、秋口からのスムーズな水温低下にあり、養殖ののりの品質を上げ、生産量も増やします。
 しかし、近年の地球温暖化により高水温停滞期が長くなり、のり養殖が苦戦しています。

 つい先程、日経ビジネスの最新号(2016年2/29号)で「のり凶作も原因分らず」という漁協の代表理事組合長の記事があった。
 組合長さんは「ここ40年やっていて、ここまで悪いのは初めてです」つまり不作ではなく凶作だとされている。
 海水温まで1℃位高くなっています。
 千葉の水揚げ量は、7~8億もある漁協における話です。深刻です。
 普通は11月~1月までに7億円位の水揚げがあるものですが、今年は1,000万円ほど。70分の1です。
 240人おられる組合員のうち、10人が今シーズンの水揚げ量0。

 水温が下がらなくても、木枯らし1号が吹けば、暖かい海水も撹拌されて海水温は下ります。
 この木枯らし1号も遅れたのです。
 のり養殖は、経験が役に立ちにくく、海流の蛇行や木枯らしの吹き具合、採苗・育苗の様子など年々変り、1年1年を新入生のように、自然に対処するしか方法がないのです。
 つまり、あまり経験が役に立ちにくい仕事なんです。

 こうした状況で、漁業関係は大変厳しい現実に直面されている。
 そこで、私たちはのりやひじきなどより深い5~10mほどの水深に良く生えるわかめに注目しています。
 そのわかめでも、今十分に活用されていない海草の根、めかぶをしっかり活用する方法を、 新資源6次産業化として取り組もうとしている。
 わかめが成長すると岩についた根の部分近くをめかぶといい、栄養価も高いのです。
 このめかぶ、茎、根の部分が今、十分活用されていません。
 これを、地域(漁協・県・住民)の方々と都市ののりメーカーさんとが組んで、地域に仕事の創出と事業興しと、利用市民には新たな機能性をもったわかめを提供したいと考えているのです。
 灰干しわかめなどもやってみたいなと思っています。
 わかめ、のりなどいろいろお悩みの方は、私どもに一報ください。

※千葉県HP「ちばの輝き」より
1996-2006年の年平均は、1976-1985平均に比べ約1℃上昇している。

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