「どうらく」のすすめ 【5月】

2023/5/20(土)

読者のみなさまにおすすめです。

「どうらく」をしてください。

「何々?お酒や、趣味の骨董に感(かま)けていいんか?」

「私、夜遊びと買い物どうらくだけどいいですか?」

「私たち、お肉大好きで、肉フェチしていいんだよね」

・・・

 「みなさま、私の奨める『どうらく』は、それらとちょっと違うんですよ。」

 「何言うてんねん!どうらくのすすめと言ってるくせに…」

 「私の『どうらく』を漢字で書くと『動楽』となります。」

 「おまえ、騙したな…」

 「人聞きの悪いこと、言わんでください!!…」

 

 ちょっと、あいさつの出足を遊ばせてもらいました。

 私の、この「動楽」の発想は、音を楽しむ、つまり音楽にあります。

 音を楽しみ、歌ったり、ピアノを弾いたり、作曲したり、音に合わせて踊ってみたり、本当に楽しいですよね。

 音楽と同じように、動くことを楽しんでほしいと思っているんです。

 少し考えてみてください。

 みなさま、子どものころを思い出してください。

 坂を見ると駆け上がったり、駆け下りたり、川で石投げしたり、塀の上から飛び降りたり、走り回ったりしていませんでしたか?

 外に出ているときは、動き回っていましたよね。

 そして、夕方遅くなって、腹ペコになって帰っていたと思います。

 つまり、元気いっぱい。健康で細く、しなやかでした。たいていの子どもたちは…

 しかし、最近の子どもたち、そして大人の人々、少し高齢になった人たちを見ていると、動楽をしているようには見えません。

 動かないと、2型糖尿病になったりしてインスリンの働きが低下したり、分泌量が減少し健康寿命を短くしてしまいます。

 少し難しいことを追加しますね。

 よく運動する人は、筋肉細胞内にGLUT4(グリコーストランスポーター)という、糖を輸送するタンパク質が、普通の人の2倍くらい分泌され、インスリンがスムーズに出て、血糖値を低下させてくれるんです。

 高血糖の状態が続けば、糖尿病になるんです。

 つまり、動かないと、身体は年齢と共に、どんどん悪くなるんです。

 そこで、動き、体力をつけましょう、と言っているんです。

 行動できる体力を養成しましょう。

 体力とは、

 ①全身持久性体力というものです。それには心肺体力を高める、有酸素運動がいいんです。

  有酸素運動とは、酸素を使って体内の糖質や脂質をエネルギー源とする筋肉への負担の軽いものです。

  代表的なものとして、ウォーキングやジョギング、自転車漕ぎなどです。

 ②筋力をつけましょう。

  私たちの身体で、最も大きい器官である筋肉をつけ、筋肉太らせることです。

  普通、筋肉は体重の40%(成人男性)~30%(成人女性)も占めているのです。

  年をとると、下半身の筋肉の減少が起こりやすいのです。老化は足からと言いますね。

  この最大の器官を鍛えることが、健康の第二歩とも言えます。

 もうちょっと説明を加えると、行動体力には、あと

 ③バランス能力

 ④柔軟性

 ⑤敏捷性

 があります。

 体力には、行動体力以外に、防衛体力というものがあり、病気やストレスへの抵抗性や、環境などへの適応力というものもあります。

 体力を支えるのは、全身持久力と筋力となります。

WHOが提唱する「健康上の問題で日常生活が制限されない状態」を健康寿命といい、この寿命を延ばす答えが運動となるんです。

少し乱暴ですが、太り気味の人が高血圧になったら、降圧剤を飲むより、運動することで、糖尿病も、軽いうちに運動して汗かいて、脂肪を燃焼させたりして改善できるんです。

もっといいことは、運動すれば、脳を刺激して、認知機能を改善させるBDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)脳由来神経栄養因子という物質ができることも分かっているんです。

 私は、この動楽を、健康活動№1と名付け、「健活活動」を提唱しています。

 ねえ、一緒にしませんか。

 そして、健康な身体でもって、社会貢献活動をしましょう。

 認知症予防になるし、健康寿命は延び、まわりも元気にさせます。

これこそ、動楽です。

動楽するに、もう遅い、はありません。

筋肉は裏切りません。やればやる程しっかり筋肉をつけてくれます。

こまめに、きびきび運動しましょう。

 

理事長 井上健雄

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