コミュニケーション能力【6月】
2020/6/24(水)
最近、コロナ対策として、対面を避けリモートワークやWEBミーティングなどが増えている。
昔はやった「飲みニケーション」は何処へ。
会って、一緒に歌えばクラスターなどとなんともやりにくい。
デジタルコミュニケーションがふえる中でのコミュニケーションは、一層の科学的な取り組みが必要だ。
今のコロナの時代のキーワードとしてDXが注目されている。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、企業を取り巻く市場環境のデジタル化に対応するため、企業の行う経済活動やそれに伴うビジネスモデル、組織、文化、制度といった企業そのものをデジタル化により変革していく取り組みである。
つまり、ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという概念である。
しかし、対面とリモートワークによる情報の総量は前者を4とすると後者は1の情報量しかないとされている。
こうした状況の中でリモートコミュニケーションの成果を高めるために、コミュニケーションを科学的に組み立てる必要がある。
今や、デジタルにあってもZOOMやTeamsなど声や顔を目の前に話し合える。
この時、大切なことは笑顔である。
「笑う門に福来る」
人は赤ちゃんさえ、笑いかけられれば笑おうとする。
これは、イタリアのパルマ大学のジャコーモ・リッツォラッティ氏のグループが1996年に発見したミラーニューロンと言われるものである。
哲学者アラン(仏)も、「人々は幸福だから笑うわけではない。笑うから幸福なのだ。」としている。
こうした笑顔の重要さを知ってコミュニケーションの要諦を始めよう。
まず、コミュニケーションの望む心構えのルール(Ⅰ)について。
(Ⅰ)-① 顔が見えるときは歯を出して笑って見せる。
・声だけの時も、声に笑顔にのせる。
・字だけの時はそれぞれが一工夫必要だ。
※人格、気品、親しさなどを出す…
(Ⅰ)-② プレゼンや面接の時には背筋を伸ばす。
これだけで、テストステロンという男性ホルモンが増加し、決断力、積極性が出て、採択率や共感力を高めることになる。
これは、カルガリー大学のゴティの研究(1987年)で証明されている。
つまり、笑って、背筋を伸ばせば、コミュニケーション力がぐ~んとアップするということだ。
次なる、コミュニケーションルールとして、協調の約束事(Ⅱ)を提示する。
(Ⅱ)-① 相手の問いかけに応じて適切な返辞を返す。
(Ⅱ)-② ファクト(事実)を話すファクトの法則です。憶測や嘘は駄目。
(注)ファクトの土台のもとにオピニオンがあるので逆ではない。
(Ⅱ)-③ 相手の話題に関連する話題で展開する。
(Ⅱ)-④ 順序よくあいまいさを避けて生産的なものとする。
これら①~④の展開の中で「3アイ」もうまく絡めてください。
(イ)相づち
(ロ)合いの手
(ハ)愛情(相手への)
これはポール・グライスという言語学者が1975年に発表している協調の原理といわれるものだ。
このコミュニケーションのキャッチボールから、ビジネスのソリューション、社会ソリューションが生まれるのを期待したい。