課題挑戦について【9月】

2017/8/25(金)

 世の中、いろいろな課題に満ちあふれている。

A「売上げが足らない。頑張って契約取ってこい」
B「○○の現状、今こんな問題を抱えている。我々はどう解決すべきか」

<Aのケース>
 日常的な問題で、頑張れ頑張れ…で答えが出るかも知れない。
 しかし、この売上げが足らないのが何年も続いているのなら、その仕事が時代に向きあえているのか、顧客の為のソリューションを提供できているかを、真剣に考えねばならない。

<Bのケース>
 これはなかなか構造的な問題であるので、本格的に『なぜなぜ5回』を繰り返さねばならないと思うかも知れない。
 しかし、これは解答しようと思う人が、問題を本当にチャレンジすると足もとを掬われるかも知れない。
 なぜなら、課題設定者は、深い本質まで入り込み課題解決を期待していないケースが多々あるからである。
 つまり、本質の問題に入ると、自分たちがその本質にどう取り組んでいたかが問われるからである。
 こうした人たちは、本質に手をつけず、手近な改善だけの答えを待っているに過ぎないかも知れない。

 こうした例が、単に民間の一企業とかであれば、それはその企業が波間に沈むことで新陳代謝が進むから、それはそれで結構である。(本当は良くないが…)
 しかし、この本質に手を染めず、適当な所でお茶を濁そうとするのが地方行政や国であった場合、困るのは市民であり、国民なのである。

 <Bのケース>にあげたものは、単純かも知れないが、これこそが改革派と岩盤規制の守旧派の争いだとすると、改革派は不利である。
 なぜなら、圧倒的に多いのが守旧派であるからである。

 今回の加計問題は、この様相とは異なるかも知れない。
 特区というものを創り、変革を起こそうとする本物の活動なら、それは賞賛すべきかも知れない。
 しかし、獣医学部の新設位を特区でしか取り組めないのなら、日本は腐ってきているとしか言いようがない。
 こんな状況で、世界に伍していける学生を日本は、ひきつけることが出来るのだろうか。
 若い優秀な学徒は、ハーバードやMIT、ケンブリッジ、オックスフォード、インド工科大学等々へ出かけてゆくに違いない。
 学んだあとに帰るべき国が、日本となるかどうかだ。

 今こそ、若い人たちに魅力ある国、まち、学校、コミュニティを創らねばならない。
 現代の閉塞状態を破るには、やはり一人ひとりが改革の手をあげることから始めるしかない。
 新進の人々は、私たちは、挫折を恐れずにどんどんプログレスしようではないか。
 この前進が、守旧派を乗り越えていくと信じながら。

理事長 井上 健雄

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