私がいるATCもお花満開である。
一、菜の花 | ITM棟とO’s棟との回廊の外側 |
一、桜の花 | O’sパーク |
一、ブルーベリー | ITM総合受付の外 どこでもファームに |
菜の花や 月は東に 日は西に | 与謝蕪村 |
世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし | 在原業平 |
うつむいて はじらき匂ふ ブルーベリ | 偉美韻宮 |
それぞれが己が姿に自慢げである。
どうだ!生きてるぞ!生命謳歌の様が素晴しい。
寒い冬から春への慶びが溢れでている。
一方で、夏の花ひまわりが3月30日、台北の立法院から総統府までの凱達格蘭大道に咲いた。
「反サービス貿易協定」デモである。
台湾大学政治学研究所院生の林飛帆君をリーダーとするひまわり学生運動である。
50万の学生を集め、馬英九総統に対話に出てくるように要求している。
もともと彼は、民進党の候補(2012)だったことはあるが、今回は政党色でなく公民運動のスタイルを取っている。
この運動に教育部、教授組織、大学学長も全面支援を送っている。
警察は、流血を招く暴力で社会的非難を受け、学生は非暴力運動に徹している。
こうした結果、民衆の高い支持を受けている。
民意を最も反映していると評価される台湾の学生運動には、華を感じる。
学生力、若者力の劣えた(?)日本の私たちは、かの国を羨ましがるだけでいいのか。
日本でもこうした形の運動を、平和やエネルギー問題を軸に起こし、政治権力に向かい合い、百論の中から答えを探す活動が必要である。
学生が、市民が、一人ひとりがしっかり意見を主張し、できる限り国民の総意を作る努力を続けるべきである。
こうした民主的な公民運動を東アジアへ展開していくのも、日本の役割であろう。
若い人たちが、力を発揮できるプロジェクト形成や教育支援に努め、若者力台頭による日本のプレゼンスを高めたい。
これもわがイー・ビーイングのミッションの一つである。
理事長 井上 健雄