世の中、問題があったり、課題提案をする時、解決策や探索に役立ちそうなものに○をつけて、駄目なものに×をつけて排除する。
このポイントは、○をやり×をやめよと忠告する。
しかし、このチェックをすると×は多く見つかるが、○がなかなか見つからない。
○があっても、それが陳腐化していて本来のソリューションにならないケースも多い。
そこでこの二分法をやめて、×の中から○になりそうな角度で問題を掬ってみることをお奨めしたい。
今、この方法は鎌田實氏が『○に近い△を生きる』という本を出しておられる。
つまり○でもない×でもない、△を見つけだすというものである。
これは別解力だと言う。
冒頭にピアニスト舘野泉氏を紹介されている。
舘野氏は、脳卒中で右腕が動かなくなった。
片手のピアニストなんていない。
そんな中でも、彼は絶望しなかった。
左手一本でピアノを弾きだしたのである。
左手一本で和音と旋律を弾くことで、音楽が見えるようになったとされている。
ピアノ弾きとして職を止めるべき×の中で、○とはいかないが、左手で弾くという△の別解を出されたのである。
これは凄いことである。
経営的なものなら、一時、危機に陥ったスターバックスは、最近元気である。
コーヒーを飲む休憩所から、WiFi環境を整備したおしゃれな仕事空間をつくり盛り返している。
このように世の中、たくさんの×、×、の状況があれば、これはチャンスであり、その裏にブルーオーシャンが隠れていると考えるべきなのである。
私は、絶望的な状況から、新しい△を創りだす時、新しいマーケット、新しい生き方、新しい協働が生れると考える。
×から△へ、そして◎へ。
明日、3月。梅は咲いたか♪ 桜はまだかいな♪
希望に溢れる春をしっかり楽しもうではありませんか!
理事長 井上 健雄