10億人規模で人とつながり、影響力を増大させるSNS。
アラブの春をつくり、日本の震災時にもライフラインの一翼を担った。
この世界、秒速分歩で敗者と勝者を生み出している。
ヤフーは2000年の時価総額1000億$超。現在200億$弱。ヤフーも既に敗者になっている−時価総額において−。
近い将来、フェイスブックもヤフーと同様のことが起こるだろう。※
しかしSNSは、パソコンからモバイルへ主戦場を変えて、社会に生き残る。
そして業界には、新しいtethering旋風が吹き始めている。
iPhone5にこれが解禁されれば、ネット風景は一変するだろう。
こうした変化は、ネット業界に止まるものではない。
今年2月スタートした、長崎〜上海を結ぶハウステンボス子会社HTBクルーズのフェリー「オーシャンローズ号」は、1日200人の乗客(70%が中国人)を集め好調だった。
が、反日デモでキャンセルが続出。回復の目処はない。
観光業界に限らず、中国をどのようなスタンスで見るかが今後の大問題となる。
いろんな事柄が、微妙なバランスで、また棚上げで保たれていたものが、「揺れ」の時代に入っている。
復興、原発、税・財政、社会保障、外交・安全保障、通商・農業等々、この揺れにどう備え、どう志するか。
まず不確実と新しい危機の只中にいることを自覚すべきなのである。
そこで私たちNPOは、地域をベースにサステナブル・デベロップメントに取り組むことである。
それは、グローバルにもローカルにも環境と経済を調和させる、新しい公共システムの創造にこそ希望があると思う。
※10月5日まで、ヤフーをグーグルと誤記しておりました。お詫びの上、訂正いたします。
理事長 井上 健雄