設立10周年を祝う
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター センター長
京都大学 名誉教授
内藤 正明 様
20世紀の人類は、地球資源を「減価償却」なしで使って物的繁栄を謳歌してきました。
中でも巨大な利益を上げてきた産業資本に抗して、環境保全を仕事とする「イー・ビーイング」がスタートしたとき、とても勝ち目がないと思いました。
それがこのたび創立10周年を迎えるということで、改めてここまで持ってこられた井上さんのセンスと努力には脱帽します。
ようやく地球という先祖の遺産も底を尽きかけていることに気づいても、互いに他人を非難して、自分の取り分を減らす気はありません。
そのような人達にコモンズの大事さを訴えて、少しでも減価償却しようと「イー・ビーイング」は健気な努力をしてこられたわけですが、いずれ世間の風もその方向に向くのは、時間の問題であると井上さんとは何度も語り合って、元気をつけてきました。
しかし、その象徴である「環境税」がやっと陽の目を見ることになりましたが、ほんの申し訳程度の額です。
いかに付け回し型の産業資本の抵抗が強いかが分かります。
まだ当分このような状況が続くでしょうが、井上さんの知恵と力で着実に実績を伸ばされると確信します。
また、心ある人達の応援もあるでしょう。
20周年に向けて頑張ってください。