一時一事、一事一心(いっときいちじ いちじいっしん)【12月】
2022/12/6(火)
今年も1ヵ月となりました。
この11ヵ月、結構走り続けたと思います。
ちょっと息抜きも必要としています。
年末は、早めに休み、晦日くらいから卯年のスタートを切ろうかなと思っています。
ピョンピョンいけるように・・・
この頃になると、いつも口遊む句があります。
いざゆかん 雪見にころぶ ところまで(芭蕉)
これは、昨年、私信でもお伝えしましたが、芭蕉44才「笈の小文」の句です。
昔の寒さ、大雪、下駄の間に雪が入り、本当に転びそうになる・・・
たぶん名古屋の夕道邸で酒を飲み、頬染めて、お連れの女性と雪見に出掛けたのでしょう・・・
大阪では雪舞いは稀で、積もることはまずありません。
雪遊びの世界を、今も鮮やかに見せてくれるこの句は、本当に大好きです。
年末は、いろいろな仕事の整理やレポート等・・・
また、来年に向けてプランニングが始まります。
こうした慌ただしい時こそ、一つひとつをしっかり進めるべきなんです。
一時一事(いっときいちじ)です。
ことを為すときは、そのことに全注意をはらい、そのことを実行するのです。
物事を成す場合の順番、つまりシークエンスを心得て、遂行することです。
一事をしながらよそのことを思ったり、気をとられたりしてはいけません。
一事一心(いちじいっしん)でなければなりません。
どんな些事だって、全身全霊でやることです。
瑣事(小さな、つまらないこと)だといって、ゾンザイに扱う人は、いい仕事などできません。
仕事にしても、日常生活においても日々キチンと自分を律してこそ、人間の生活というに値するのです。神は細部に宿るというではありませんか。
もう一度繰り返します。
一時一事。一事一心です。
これを、年明け3月の年度末を迎えるにあたりの戒めとします。いや、毎日のことですね。
皆様にはいろいろお世話になり、有難うございました。感謝の心で一杯です。
💓よいお年をお迎えください。💓
理事長 井上健雄