2018/12/18(火)

森うなぎ?

~はじめに~

私たちは、日本の豊かな自然(山・川・湖・海)を守り、またそこから自然の恵みをいただき生活を営んでおります。
そして自然を守り、自然とともにある生活スタイルを自然資本循環型社会としております。
こうした考えのもと、一から事業スタートすれば、既存のメーカー、既存の流通などと競争することになり、いわば多勢に無勢であるし、私たちの参入の意味もありません。
私たちは旧来の水産業や林業や農業という従来のフレームワークで入っていく訳ではありません。レッドオーシャンに参入致しません。
社会のみな様が「こうあればいいな」とか「こんな夢みたいなことでできないかな」とかの『夢に智慧とアイデアを仲間のパッションをもとに形をつくり新事業』に挑戦します。
いわばブルー(orグリーン)オーシャンを創造していきます。
こうした事業は、巾広い人々の積極的なコミットメントによって育まれます。
それは従来の組織体や社会慣行を破るものとなります。
ビジョンと勇気を持って、自然資本循環型社会形成に進まねばなりません。
こうした考え方の例をいくつか紹介しましょう。

~地域先端事例~

(一) 西粟倉村の牧大介氏の〝森のうなぎ〟これは秀逸です。
川・海のものを山の中で育てるという新しい発想です。西粟倉村は森林率95%。
ここでうなぎの養殖、驚きです。
もともと森の学校を設立して間伐材で製品をつくり森の価値を都会に生み出していました。
ここがうなぎを育てる水温(25~30℃)を維持する為に、捨てられている端材を活用する養殖をはじめました。
水を循環させる為に「ろ過槽」を設置しバーク(木の皮)材活用などが研究されている。
排水の水は窒素、リン、カルシウムなどがあり、ビニールハウスへの循環をつくり、温度アップや肥料利用をされようとしています。
このうなぎが環境省絶滅危惧IB類(EN)として指定されています。
残念なことです。
今、養殖についての研究が加速しています。
一、天然の稚魚(シラスウナギ)から成魚に育てる。
一、天然ウナギの受精卵を孵化させて育てる。
後者は本来の流通にのっていくために今後10~20年もの時間を必要とするでしょう。
前者にしたって資源量回復は見込めません。
なぜなら、天然種苗より人口種苗は、生存率、成長率が劣るからです。
また養殖したうなぎを放流するのも危険があります。一つは養殖うなぎはオスが多く、天然うなぎの方はメスが多く性比混乱を招きますし、放流は小さいものが多いうえ、病原体や寄生虫の拡散などのリスクもあります。
せっかく放流しても、産卵しない、戻ってこない、こうしたリスクも考慮されておらず資源の浪費になっているかも知れません。熟慮が必要です。
平賀源内が「土用の丑の日にはうなぎ」のキャッチフレーズを待つまでもなく、日本中でいつもうなぎが食べられている。このうなぎを人々の食卓に提供するべくプロジェクトを組織し、総合的な取り組みを始めています。
(二) 山形県大蔵村では、森のうなぎと近い発想でホンモロコを休耕田で育てようとしています。
8池(3,000~12,000㎡)で養殖。
ここでは19万2千粒をまき、ふ化尾数は6万5千尾。収穫尾数1万5千尾、収穫重量64㎏。
生存率や飼料転換効率などいろいろな問題もありますが面白いと思います。
その上、場所によりガマ植物が全体に分布している池では生存率・収穫量が高いことが分かって、今後養殖をする場合の参考となる。またアオシドロなど水草の除去には、多大な労力と時間がかかっている。防除技術の開発も課題です。
このホンモロコ養殖は南丹市美山町でも始まっている。
こうした休耕田活用が、ベターなのかどうかの考察も必要だろう。
(三) ㈱フジキンさんでは、2008年養漁場を取得しチョウザメの養殖を始めている。
ここではオーガニック魚を実現させている。
飼育水の再利用(濾過槽にての凝縮された汚泥排水)、汚泥は堆肥として活用されている。つまりチョウザメを飼育と同時に野菜収穫という一度に二度おいしい取り組みである。

~おわりに~

私たちは、地方救済の活性化の一つとして地域経済自立、地域資源循環型生産を深行させ、地域の自立と職おこしに取り組み、地方ベンチャーの育成、内水面養殖事業、バイオマス事業等々の自然資本、地域資源の多面的活用策の提言や、そしてリアル事業推進を進めてまいります。コンサルティングもしております。

森うなぎイラスト

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