NPO法人イー・ビーイング
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コミットメント

 コミットメントとは、将来に向かって自分のとるべき行動を表明し、実行するということをいう。
 将来への約束宣言である。
 例えば、先のある時間に、ある場所で会おうというコミットメントを「待ち合わせ」という。
 12/24(土)クリスマスイヴに最愛の人とのディナーなら、早い予約(コミットメント)をする。
 しかし、毎日顔を合わせる同僚との食事なら、その時次第で決める。wait and see、つまりギリギリまで態度を決めずに、デートが入れば、そちらへと…
 つまりコミットメントとは、将来の時間に対し自分をどう縛るかということになる。
 「縛る」ために現状をしっかり把握し、将来の自己への方向性を持たねばならない。

 事業間の取引において、いろいろ約束の履行について問題が出てくる。
 約束が当事者同士だと、どちらか声の大きい方が有利だったりする。
 そこで第三者を入れたコミットメントが必要となる。
 卑近な例なら、スポーツ選手の年俸交渉に代理人を立てるなどがある。
 しかしこれはスポーツ選手と代理人との契約であり、本来の第三者的なものではなく、球団との年俸交渉の縺れは、第三者で構成される調停委員会へと持ち込まれることになる。ここでの裁定が結論となる。
 この第三者の最たるものは、イー・ビーイングの主宰する「第三者評価委員会」であると表明できることは、嬉しい。

 さて、自分へのコミットメントは誰が裁定するのだろう。
 自己コミットメントのためには、目標達成の年度とか月間とか、きちっとした目標を立て記録し、それを自己点検することである。
 意志の強い人はこれでも良いが、弱い人は、まず他人に向かってやることを宣言することである。そうすると他人が律してくれることになる。
 しかし言ったことをやらない人は、嘘つきとなり、社会的に評価されなくなる危険もある。
 約束は、守ることで、信頼を生むのである。

 将来を先読みしたとしても、予期せぬ出来事やリスクもある。
 失敗したコミットメントを「ホールドアップ」という。
 ホールドアップのコストは、戦略的費用として考えて対処すべきである。
 いつも将来の先読み能力、洞察力を磨くことが、コミットメントを果す基礎となり、その結果、信頼され、明るい未来を築くコツとなる。

 平成23年が終ろうとする、みな様も平成24年度へのコミットメントをもう創っていると思う。
 いいコミットメントこそ、新しい年をつれてきてくれる。
 今年の働きにありがとうを贈りたい。

理事長  井上 健雄

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