NPO法人イー・ビーイング
NPO法人イー・ビーイング セミナー・研究会
【会員限定】エコロジー研究会
コネクト&イノベーション

 P&Gの戦略に「コネクト・アンド・デベロップ」というものがある。
 これは、アイデアの流れを妨げる障壁を取り除き、社内外の技術やアイデアを繋げて(コネクト=つまりうまくマネをして)新しい製品やサービスを開発(デベロップ=イノベーション)するものである。
 このオープンイノベーションシステムにより、P&Gは新製品のアイデアの1/3は社外からの調達に成功している。
 結果、開発コストは大幅に削減され、市場投入時間が短縮され、問題解決に繋がっている。

 つまりうまくマネして、それをもとにイノベーションを起こした所が勝ち組なのである。
 この例を海外で見ると、ウォルマート、IBM、アップル、P&Gなどがある。
 これら企業を総称しイモベーターと名付けたオーデッド・シェンカー教授(オハイオ州立大学 フィッシャーカレッジ)は、なかなかの洒落者である。
 イモベーターとは、イノベーション(革新)+イミテーション(模倣)の合成語である。
 日本語の語呂として、イモベーターはもう一つなので、私はコネクト&イノベーションC&Iを提起したい。

 エコ研はこのオープンイノベーションの場になればという思いで、もう20年です。
 今回、私たちはエコの先進事例を研究し、マネをし、そして独自のものを生みだした、そんな事例を、イー・ビーイングの現在取り組みをご紹介し、あぁそうなんだ、とか下手糞やなぁとかから、私たちならこうしてイノベーションや新しいマーケットが築けそうと思っていただきたいのです。
 範囲を広げて考えれば、社会は自分たちより優れたものを持つ社会から学び、それを自分のものにして進歩しているのです。
 日本の電気製品はオランダに学び、世界を席捲し、今は、韓国・中国企業に市場を奪われている。
 重要なことは、その時代、時代に何を学び、どう戦略を打ち立てるかにあります。
 どのような学びの構造を持ち、どのように変革をしてきたかが重要である。
 ランダル・ローゼンバーグ(ブーズ・アレン・ハミルトン元役員)は、過去30年アメリカに新しい価値を創造した事業として、4つをあげている。

一. パワーリテイリング(ホームデポのような大規模小売店)
二. メガ・ブランディング(ディズニーのアンブレラ・ブランディング)
三. 集中化・簡素化・標準化(マクドナルドのプロセス簡略化)
四. バリュー・チェーンの迂回(アマゾン・ドットコムの中間業者排除)

 なかなかの切り口であり、今も使えそうなものばかりである。
 こうしたことについて既に、17Cドイツの哲学者・数学者のゴットフリート・ライプニッツは、理解していたと見える。
 彼は、イエズス会の宣教師に「ヨーロッパの発明を中国に広めるより、中国の素晴らしい発明を本国に持ち帰るように」と助言している。
 このように見れば、世界は模倣により進歩してきたと言える。

 今回、惣宇利先生からは、情報過多時代における選択において誰もが望んでいる第三者認証の展望について語って戴く。学識が深く知見に富む先生は、関西消費者協会の理事長他要職を兼任されており、また、イー・ビーイングの商品第三者評価委員会の副委員長もお願いしており、幅広い見地から第三者認証の意義・可能性についてご講演をいただく。
 また井上の会長挨拶におけるC&I例のTPAC認証について、村瀬治比古先生よりコメントを頂戴する。
 エフピコさんは20年以上のお付き合いで、当初のリサイクルから驚くべき再生産品の進化を見せられている。伸びている企業の真骨頂を松尾様よりお伺いする。
 社会福祉法人の原田様からは、福祉と農業の美しい連携マリアージュについての未来を語っていただく。
 とりは河野武平氏である。経験が智慧にまで高まっている人は稀である。その稀中の稀の河野様から、世の中の厄介物、ゴミとされているもの(念の為、私、みなさんではありません)を資源に変えるコネクト&イノベーションを説いていただく。

 さぁエコ研でコネクト&イノベーションしませんか!

日 時 2013年9月19日(木) 14:00〜17:00 (13:45より受付開始)
第二部 17:15〜19:00
会 場 ビオトープ・プラザ
(ATCビルITM棟11F おおさかATCグリーンエコプラザ内)
受講料 費用は年会費で充当致します。会員企業はお二人まで無料招待させて戴きます。お誘い併せてお越しください。
ゲストスピーカー、招待者の方々は、人格の香りと最新の情報が参加費となります。
申 込 お名前、会社名、部署・役職、ご連絡先、懇親会への参加の有無を明記の上、メール(yagi@e-being.jp)又はFAX(06-6614-1801)にて2013年8月30日(金)までにご返事頂きますよう宜しくお願い致します。
主 催 有限会社フィランスロピー研究所
エコロジー研究会
備 考 セミナー終了後に「もりもり元気会食・懇談会」を開催致します。お時間の許す限りご参加ください。
当セミナーは原則として会員限定です。
PDFのちらしはこちら → PDF
プログラム
13:45-13:55 受付
1.14:00-14:45 
「第三者認証の展望について」
関西消費者協会 理事長、経済学博士、大阪市立大学 名誉教授
惣宇利 紀男 氏
2.14:45-15:15 会長挨拶
「E-BeingのC&I例」
エコロジー研究会 会長
井上 健雄
TPAC評価システムについてのコメント
大阪府立大学大学院 教授
村瀬 治比古 氏
♪♪ コーヒー・ブレイク ♪♪
3.15:30-16:00 
「エフピコの進化する環境取り組み」
株式会社エフピコ 環境対策室 顧問
松尾 和則 氏
4.16:00-16:30 
「社会福祉法人ライフサポート協会と農のマリアージュ」
社会福祉法人ライフサポート協会 住吉総合福祉センター 館長
原田 徹 氏
5.16:30-17:00 
「未利用資源で日本を興す」
NPO法人未利用資源事業化研究会 副理事長、株式会社精膳 代表取締役
河野 武平 氏
(第二部)17:15-19:00 もりもり元気会食・交流会
みんなで大いに盛り上がり、成果の秋へ進みましょう
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