NPO法人イー・ビーイング
NPO法人イー・ビーイング
ポジティブ・ライフの為に

 最近、「フレイル」という言葉を耳にすることが多い。
 これは虚弱という意味で、筋力や心身の活力が低下した状態を指すらしい。
 例えれば、健康と寝たきりの間を指すもので、この絵で左へ行くか、右で行くかは大変な差となる。

 65才以上の11%がフレイルというから驚きだ。
 高齢化社会における重要な課題だと考える。
 そこで重要なことは、フレイルにならない予防となる。

1.たんぱく質(ex.60g/日)、ビタミン、ミネラルを含む食事
2.ストレッチ、ウォーキングなどの運動
3.身体の活動量や認知機能をチェック
4.感染予防(ワクチン接種など)
5.手術の後などは栄養、リハビリ
6.薬の種類が多ければ(ex.6種以上/日)主治医と相談

 長寿化社会、それは幸せなことであるが、いろんな対策を取らなければポジティブ・ライフを過せないのである。

 一方で、若い頃の発達過程がどうであったかが、病気と深い関連があることが分っているらしい。
 それは流行り言葉DOHaDである。Developmental Origins of Health and Diseaseである。
 これは、健康や病気は、発達過程における生活栄養状態が相当な確率で病気を決めている、というものである。
 医学的な現象について、集団を対象に統計的手法を使って研究する疫学の主張である。

 とすれば、若い人は、ダイエットなどに励みすぎず、十分な栄養を摂り、定期的な運動を欠かさないことであり、年を取れば、今までの健康を過信することなく、フレイルという言葉をしっかり身に携えることである。
 健康、雄々しく生きることは、大事業である。
 新年度みな様も健康で、仕事においても大事業を創造して欲しい。

理事長  井上 健雄

NPO法人イー・ビーイング
Copyright(C) 2003-2016 NPO E-BEING. All Rights Reserved