年暮れぬ 笠きて 草鞋はきながら 芭蕉「野ざらし紀行」
年の暮に笠をきてわらじをはくという、普通なら淋しさ漂う旅路にありながら、何か明るい。
41歳の芭蕉は、熱田神宮の樹齢千年を超える大木の楠を見て知人宅に入った。
冬の中、青々とした生命力に満ちた楠に自分を重ね、次への出発の意欲を溢れさせながら…
もう2011年もひと月を残すのみとなった。
今年もたくさんの新しい仕事をして、飛躍に向けて条件整備を進めた年です。
その中でも吉野伝統ブランド再興事業(林業をバックボーンに置いた)は、とてもやり甲斐のある、そして広がりのある、また深度あるチャレンジングなものです。
この事業では、30人もの人々がカリキュラムを修了されました。
座学そして吉野での様々の実習から森林セラピーロード散策等、みなさんの熱中度が高まるばかりで、ビジネスモデル作成も6チームの全てから提案されました。
そしてご当地事業だからといって、吉野町長さんにもお出まし願って最も優れたビジネスモデルに対し、吉野町長賞を出していただきました。
賞状は、吉野杉の美しい柾目板に焼きつけられた素晴らしいものです。
私たちイー・ビーイングも、吉野町から功労賞という栄誉を賜りました。
北岡篤町長様、みな様、本当にありがとうございます。
それやこれやで慌しい年の暮を迎えています。
「年暮れぬ 笠きて 草鞋はきながら」です。
来年度にむけた仕事をいろいろ始めようとしています。
この一年、たくさんの応援ありがとうございました。
イー・ビーイング一同、伏してみな様よりのご恵沢、来年もよろしくお願い申しあげます。
理事長 井上 健雄