今月の言葉
2008年バックナンバー
12月 一日の華を摘め
11月 商店街おこし 〜防災市〜
10月 実りの秋の心得
9月 多面的に観る
8月 文化創出者
7月 正しい成果のために
6月 あと一歩の常識
5月 日本の銀行とグラミン銀行
4月 苦労万歳(2)
みんなちがってみんないい
3月 苦労万歳(1)
モノを大事にそして知のデフレに備えよ
2月 素晴らしき人々と挑む
1月 2008年 イー・ビーイングWay
スモール イズ ビューティフル
一日の華を摘め

 12月は、師走、極月、窮月とも呼称される。私は‘春待月’という言い方が好きだ。
 皆さま、08年度は如何でしたか。
 人生は苦もあれば楽もあり、本当「禍福糾える縄の如し」で楽しい。

 少し気取った表現をすれば、武者小路実篤である。
わが行く道に茨多し
されど生命(いのち)の道は一つ
この外に道なし
この道を行く
 いいですね。皆様もこんな道、歩いてますか。

 古代ローマの詩人、Q.Hホラティウスはたった一行。
一日の華を摘め
 としている。一日一日を精一杯生きて、一日を摘みて華とせよという意味だ。

 こうしたシンプルな表現ができる人は、いかなる経験、いかなる運命を甘受したのであろう。
 私はその一つとして、‘自己の使命感’の自覚にあるのだと思う。無間地獄の中を一歩一歩前進した人に許された境地かとも思う。

 ぶれない軸を持っている人は少ない。しかし誠実に仕事に取り組む人は、徐々に己の軸を形成し、人として一樹の蔭を創造している。
 人は一樹の蔭や一筋の川となるべきである。こうした人々によりみ上げられた物が、真の組織なのである。
 そうした人でなければ、仲間とは言わない。厳しい現実の中においても、庇保したい人であってこそ仲間なのだ。

 素晴らしい仲間たちよ、これからも一日の花を摘もうではないか。
 これを新年へのはなむけの詞(ことば)としたい。


理事長  井上 健雄
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